
実家をどうするかは、すぐに決める必要はありません。
ただ、最近の統計を見ると、 「親の家を引き継ぐ人が減りつつある背景」 が静かに浮かび上がってきます。
■ 親の家を相続するケースは多いが、「住み続ける人」は減少傾向
国税庁のデータでは、
相続財産の中で土地が33.2%、家屋が5.1% を占めており、
親の家が相続財産になるケースは非常に多いことが分かります。
一方で、 65歳以上の世帯の持ち家率は 8割超 と高く、
今後も「親の家を相続する人」は増え続ける見込みです。
しかし、相続した家に住むかどうかは別の話で、
実際には 空き家化するケースが増えている と指摘されています。
■ 岡山から県外に出た人の「Uターン率」は30.9%
岡山県の最新データでは、 県外の大学に進学した学生が
岡山に戻って就職する割合は30.9%。 調査開始以来の過去最低となっています。
つまり、 県外に出た子どもの約7割は戻らない という状況です。
この数字は、 「親の家を引き継ぐ人が減る」 「実家が空き家になる」 という流れを裏付けるものでもあります。
■ 実家じまいは“決断”ではなく、“情報を整える作業”
こうした数字を見ると、 実家をどうするかの判断は、 家族の働き方や居住地の変化に大きく影響されることが分かります。
ただ、実家じまいは 売る・売らないを決める作業ではありません。
まずは、次のような “売らない前提でも必要になる情報”を整えておくだけで十分です。
- 権利関係(名義・相続)の確認
- 境界の状況の把握
- 過去の修繕履歴の整理
これらは、所有している以上、いつか必ず向き合う情報です。
■ 情報が揃っているだけで、選択肢は広がる
実家じまいの整理を進めても、 売却を決める必要はありません。
ただ、
- 維持する
- 貸す
- 必要になったら売る
- 相続のタイミングで整理する
どの選択肢にもスムーズに移れるようになります。
数字が示す現実を踏まえつつ、 結論は急がず、ただ“後で困らないための準備”をしておく。
それが負担の少ない実家じまいにつながります。