
売り出し準備は、季節によって気をつけるポイントが大きく変わります。
特に、夏と冬は気候の差が大きく、内見時の印象にも影響します。
今回は、国土交通省の成約データや気象庁の気候データをもとに、 夏と冬の売り出し準備の違いをまとめました。 明日からの準備にすぐ使える内容です。
■ 公的データで見る「売れやすい季節・売れにくい季節」
国土交通省の不動産流通統計(REINS成約件数)では、
夏(8月)と冬(12〜1月)は年間で成約件数が最も少ない ことが確認できます。
年間ピークの3月と比べると 約1.5倍の差 が出ることもあり、
季節によって買い手の動きが大きく変わることが分かります。
🌞 夏の売り出し準備
■ 夏は「暑さ」で買い手の動きが鈍る季節
気象庁の倉敷観測データでは、 7〜8月の平均最高気温は33〜35℃。
湿度も高く、内見時に「暑い家」という印象を与えやすい季節です。
● 内見数が減りやすい
お盆や暑さで、買い手の行動が鈍りがちです。
● 売り出し準備そのものが進みにくい
片づけや清掃が体力を奪われやすく、 無理をすると体調を崩しやすい季節です。
■ 夏にできる現実的な準備ポイント
● 風の通り道をつくる
窓を2か所開けるだけで体感温度が変わります。
● カーテンで直射日光をやわらげる
家にある布やレースカーテンで十分です。
● 写真撮影は午前中
光が強すぎる午後より、柔らかい光の午前がきれいに写ります。
● 片づけは午前中に
気温が上がる前に作業することで体調を守れます。
❄️ 冬の売り出し準備
■ 冬は「日照時間の短さ」で家が暗く見える季節
気象庁のデータでは、 12月の日照時間が年間で最も短い ため、
家が暗く見えやすく、内見時の印象が落ちやすい傾向があります。
● 成約件数も年間で最少
国交省の成約データでも、 12月・1月は年間で最も成約が少ない 時期です。
■ 電気が来ていない空き家ではどうする?
売却前の空き家では、
- ・電気契約を解約している
- ・ブレーカーを落としている
- ・メーターが撤去されている など、暖房が使えない状態がよくあります。
そのため、 「暖房を入れておく」以外の現実的な対策が必要になります。
■ 冬にできる現実的な準備ポイント
● カーテンを開けて日差しを最大限取り込む
光が入るだけで室内の印象が大きく変わります。
● 内見時間は「昼前後」に設定
冬は午前〜昼がもっとも明るい時間帯です。
● 結露を事前にふき取る
結露は「管理されていない家」という印象につながります。
● 内見前に短時間だけ換気
空気がこもっていると「寒い+湿気+におい」で印象が悪くなります。
● 玄関・窓の開閉で冷気の流れを調整
暖房がなくても、体感温度が変わることがあります。
■ まとめ
夏と冬は、国土交通省や気象庁のデータでも「売れにくい季節」であることが分かります。
だからこそ、季節ごとの準備ポイントを押さえておくことで、 内見時の印象を大きく改善できます。
売却準備は季節によってやるべきことが変わりますが、
どちらの季節でも共通して大切なのは、 無理のない範囲で、できることから整えていくことです。