相続した土地が「なかなか売れない」「問い合わせが少ない」という相談は非常に多くあります。
売れない理由は土地の形状や接道、名義や相続の整理不足、境界不明、地中埋設物など、いくつかの典型パターンに分かれます。
これらの問題を放置すると売却期間が長期化し、価格が下がるリスクも高まります。
本記事では、相続した土地が売れない理由を合理的に整理し、早期売却につながるポイントをわかりやすく解説します。
接道条件を満たしていない土地は建物が建てられず売れにくい
土地が売れない理由として最も多いのが「接道条件を満たしていない」ケースです。
建築基準法では、幅4m以上の道路に2m以上接していない土地は原則として建物が建てられません。
いわゆる“再建築不可”の土地は、買主が住宅を建てられないため需要が大きく下がります。
また、旗竿地や細い通路状の土地も、車の出入りが難しいなどの理由で敬遠されがちです。
合理的に考えるなら、まずは接道状況を確認し、再建築不可の場合は「現状で売る」「隣地との調整を検討する」など、戦略を変える必要があります。
名義が古い・相続が未整理だと売却が進まない
相続した土地が売れない理由として非常に多いのが、名義や相続の整理ができていないケースです。
名義が故人のまま、相続人が多く同意が揃わない、行方不明者がいる、相続放棄が絡んでいるなど、手続き面の問題は売却を確実に遅らせます。
買主側の金融機関も名義が整理されていない土地では融資が進められないため、契約自体が成立しません。
合理的に考えるなら、売却前に相続登記を済ませ、相続人の同意を揃えておくことが最も重要です。
司法書士と連携すれば、手続きの遅れを最小限に抑えることができます。
境界が不明・測量が必要な土地は買主が敬遠する
境界が不明な土地は、売却が長引く典型例です。
古い土地では境界杭が失われていることも多く、隣地との境界が曖昧なままでは買主は安心して購入できません。
特に金融機関の融資を利用する買主は、境界が確定していない土地を避ける傾向があります。
また、測量には時間と費用がかかるため、売主側が事前に対応していないと売却が進みにくくなります。
合理的に考えるなら、売却前に境界を確認し、必要に応じて確定測量を行うことが早期売却の鍵です。
地中埋設物・農地・形状不良など、土地特有の問題がある
相続した土地には、地中に古い基礎や井戸、浄化槽などの埋設物が残っているケースがあります。
これらは撤去費用がかかるため、買主が敬遠する要因になります。
また、農地の場合は農地転用の許可が必要で、手続きに時間がかかることがあります。
さらに、極端に細長い土地や三角形の土地など、形状が悪い土地も需要が低く売れにくい傾向があります。
合理的に考えるなら、土地特有の問題を事前に把握し、買主が判断しやすい状態に整えることが重要です。
【出典】
国土交通省「土地取引に関する基礎情報」
国土交通省「空き家対策関連資料」
総務省統計局「住宅・土地統計調査」
法務省「相続登記義務化」