結論:揉める原因のほとんどは “情報差” と “役割差” です。
最初にルールを決めておくことで、トラブルの8割は防げます。
1. 情報が偏ると不満が生まれる
兄弟姉妹のうち、
「実家の近くに住んでいる人」
「親と連絡を取っていた人」
「書類を管理していた人」
に情報が集中しがちです。
● よく起きる問題
- 共有名義なのに、1人だけが不動産会社と話してしまう
- 価格・査定内容・売却方針が共有されない
- “知らされていない側” が不信感を持つ
● 対策
- 最初に「情報は全員に同時共有する」と決める
- LINEグループや共有フォルダを作る
- 不動産会社との打ち合わせは、オンライン参加も含め全員で確認
2. 役割が偏ると「負担の不公平感」が出る
相続売却では、実務が多い人ほどストレスが溜まります。
● 典型的な偏り
- 現地立ち会い
- 書類集め
- 役所手続き
- 不動産会社との連絡窓口
- 近隣対応
これらを1人が抱えると、「なんで私だけ…」という不満が蓄積します。
● 対策
- 最初に“役割分担”を決める
- できる作業は分散する
- 負担が大きい人には、売却代金から“実費精算”を認めるケースもある
3. 売却方針の違いで意見が割れる
兄弟姉妹の価値観は意外と違います。
● よくある対立
- 高く売りたい派
- 早く売りたい派
- 現状のまま売りたい派
- リフォームして売りたい派
● 対策
- まず「売却の目的」を全員で揃える
- いつまでに売りたいのか
- どれくらいの価格を目指すのか
- 現況のまま売るのか
- 不動産会社に“複数パターンのシミュレーション”を出してもらう
- 現況売却
- 解体後売却
- リフォーム後売却
数字で比較すると、感情論が減り、合意しやすくなります。
4. 共有名義の意思決定は「全員一致」が原則
不動産売却は、共有者全員の同意が必要です。
1人でも反対すると、売却は進みません。
● よくある停滞パターン
- 1人だけ返信が遅い
- 1人だけ売却に消極的
- 1人だけ価格に納得しない
● 対策
- 最初に「決定方法」を決める
- 例:多数決ではなく“全員一致”を前提にする
- 連絡が遅い人には“期限”を設ける
- 不動産会社から第三者的に説明してもらうことで納得が進む
5. お金の話になると一気に空気が変わる
売却代金の分配は、相続割合で決まります。
しかし、実務負担や感情が絡むと揉めやすくなります。
● よくある誤解
- 「実家の近くに住んでいたから多くもらえるはず」
- 「介護をしたから取り分を増やすべき」
- 「書類を集めたのは自分だから手間賃が必要」
● 対策
- 分配は“法定割合”が基本
- 追加精算が必要な場合は、全員の合意を取る
- 事前に「お金の話は最初に整理する」と決める
6. まとめ:最初に“ルール”を決めれば揉めない
兄弟姉妹での売却は、
最初の段階でどれだけ“公平な仕組み”を作れるかがすべてです。
● 最初に決めるべき3つ
- 情報共有の方法
- 役割分担
- 意思決定のルール
これだけで、ほとんどのトラブルは防げます。